仙台での「ゴー宣道場」は、はじまる前から、大須賀さんの
煽り方がものすごくうまくて、生放送を視聴していた人達に
大好評だったようだ。
いきなり大須賀&チェブリンコンビが暴れまわったので、
空気がすっかりあたたまり、そのまま議論突入したのも良くて、
「マスコミはなぜ常に狂うのか」は終始面白くなった。
雑草系弁護士ゴーさんによる、法律解釈と庶民感覚の融合した
話しぶりにとても好感が持てて、理解もしやすかった。
私は、マスコミの振る舞いについて思い返すと、
なんだか先行き絶望的だなという気がしてしまい、
もっと発言したいなと思いながら、
頭の整理が行き届かない状態になってしまった。
小林先生による漫画家という世界の話を聞いていたら、
新聞もテレビも、特に「報道」という部門においては、
もっと危険でひりひりする稼業であらねばならんのじゃないの?
と思えたけど、残念なことに真逆に走るばかりだ。
「コンプライアンス」という言葉に過剰に反応しすぎて、
いろんな自由が縮小されていくなか、マスコミもその例外ではないし、
取材そのものが困難になるほどの社内規定を作ってしまい、
すっかり「地雷を踏まないように」という感覚の人ばかりになって
しまっていると聞く。
さらに、内部は学歴秀才の占める割合が高いわけで、
安全な道を求めて、萎縮しやすく、たちまち自縄自縛になる。
ビビりの日本人そのものを体現した存在が、
大衆に向かって一斉にその価値観を強めるべく伝達してしまう、
それがマスコミ。
むかし「ワンパクでもいい。たくましく育ってほしい」という
コマーシャルがあったけど、
いまは「卑怯でもいい。保護されて安全に長生きしてほしい」
とでも言わないと共感を得られないのだろーか??
絶対炎上するけど。
マスコミを監視するためにも、
日本人がどこまで劣化してしまったかを自覚している人間が、
自分たちの検証力、追及力を発揮しながら戦うしかない。
仙台には、初参加の人がたくさん集まってくれたようで、
実際に会場に足を運んで、目の前で議論を聞くと、
理解度や、印象の残り方が全然違うということを体験してくれた
のではないかなと思う。
今後も地方での開催時は、ぜひ地元の人たちに集まってほしい。